2004年8月 

打ち水大作戦

打ち水大作戦2004

 都民が一斉に打ち水をして、真夏の都心の気温を2℃下げようという社会実験イベント。渋谷川ルネッサンスがもつノウハウ・ネットワークを活かし、同イベントの成功に寄与。小池百合子環境大臣も、国立競技場前の明治公園での打ち水大作戦に参加。

2004年8月18日~25日 大江戸温泉物語、都庁前、墨田区東向島、銀座など





台風の影響で明け方まで降った雨は早朝まだ路面を濡らしていましたが、青空を見て、「打ち水大作戦2004」決行決定。

11時前に競技場前に行くと、報道関係の人がいっぱい来ていて、スタッフが走り回っています。ん?これって、関係者ばっかりやん。

新宿区環境課の人たちがトラックで水を運んでくれ、巨大四角布バケツに水が入りました。気温を測るために竹ざおをたて、傘をとりつけても、強風ですぐに倒れてしまう。結局人が一人はりついて、温度測定装置を風から守ります。

一般参加の人はいつまでたっても来ず、心配やぁ~。たまに通る人に声をかけても、駅へと急ぐ人ばかり。そもそも通る人がほとんどいない。心配やぁ~。手持ち無沙汰やなぁ~。

しかし12時15分前ぐらいから、続々と人が集まりはじめ、霞ヶ丘団地町内会の浴衣姿を見たときはホッとしました。良かったぁ~。あ~、良かった!この下に流れている渋谷川を思い出しながら、打ち水をしましょう、というメッセージとともに春の小川の演奏がなされ、打ち水開始。

小池環境大臣も一私人として参加しました。ねじり鉢巻はっぴ姿の最年少参加者。ボーイスカウト、近所の人、霞ヶ丘団地町内会の人などなど老いも若きも幼きも打ち水に興じ、新宿区から提供された下水処理水はあっというまになくなりました。

水をまく人達からは、水をまくのって、面白いなぁ! みんなと打ち水するのって、楽しいわ!という雰囲気が伝わってきます。

小池大臣は打ち水する前と後の温度を測り、3度低くなりましたとテレビカメラの前で言っていましたが、温度観測班の方はほとんど変化が見られず、あれっ?測定係を買って出た勝田さんは、でも、それって、実際に温度が下がっていないのに、下がったと感じるところがもっと面白いじゃないですか、と。確かに、そうです。

打ち水で起きた風をシャボン玉で見よう、というメルヘンチックな試みは、台風の影響による強風のため、狙った効果はあまり出ませんでしたが、ストローから飛び出たシャボン玉は勢い良く風に飛んでいきました。打ち水を終わったあとも、なお余韻を楽しむように、霞ヶ丘団地町内会の人たちは記念撮影をしていました。

打ち水に来た友人から、ものすごく楽しかった。また来年もしましょうよ。打ち水をしていた頃をなつかしく思い出したなあ。打ち水してるおじさんが学校へ行く僕に、おい、坊主、しっかり勉強しなきゃ駄目だぞ、なんて、声かけてもらったりね。下町だったから、そういう交流があったなあ。という感想をもらいました。打ち水をまだ覚えている世代にはまた感慨ひとしおだったようです。

また、1:カッパなんかの募金箱をおいて、参加者から募金をつのったら?せいぜい100とかなら出す人いるよ。カッパ基金にして、打ち水活動に使えばいいんじゃない?2:12時からだったら、屋台のおにぎり屋なんかあってもいいんじゃない?  (山形屋とか頼めるそうです)という提案もいただきました。

まいた水は○○リットル。参加者は100名ぐらいかな?回収したアンケートは○○枚(たぶん30枚ぐらい)新宿区環境課の参加はものすごく大きい力となりました。炎天下の真っ昼間にも関わらず、集まって、ただ水をまくというだけのことなのに、打ち水が起こした波紋の手応えをしっかり感じました。以上、「打ち水・国立競技場前」からの報告でした。

「打ち水大作戦2004」は25日(水曜日)まで続きます。興味のある方はのぞいてみて下さい。http://www.uchimizu.jp/